この前本屋でサロン用に「POPEYE」を買いに行くと、映画と本の特集が別誌で組まれており、その中で気になる2冊を手に取りました。
一つ目が伊丹十三の随筆集、ヨーロッパ退屈日記です。
伊丹十三の美意識、食に対するこだわり、マナーとは何かなど、テーマに沿って軽快に綴られていました。映画監督でもあり役者でもある氏の考えも綴られているので、読んだ後から見る映画は、以前と比べて役者さんの視線の方向や、カメラの位置を注意深くみたり、いままでと違う角度で映像として楽しむ方法を知ることができました。
もう一つが遠藤周作の「沈黙」です。
島原の乱の後、時の幕府政策である密教廃絶に耐える切支丹と、その消えかかる風前の灯火を守るべく、ポルトガルから3人のキリスト教宣教師が日本へ密航し立ち向かった話です。
以前「沈黙・サイレンス」で映画化がされた作品なので、お客様が観て感想を聞かせてくれましたが「少し時間ができたから見たんだけど、楽しいストーリーではないので、、。」と伺ったあとに、詩人のお客様にこの会話を話したら、読んでみたら?と勧めもあり読んでいる最中です。
半分ほど読み進めたのですが、ゆっくりと最後まで読み進めたいと思います。
ただただ、沈黙の状態を思い知らされ、沈黙を痛いほど感じつつ読み進んでいます。